大企業の実もフタも無さはハンパじゃねーぞ

“深読み”ちきりん
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20081218#tb

相手が大口スポンサーだから「「断固戦え」って言わないわけね?」っておっしゃっているようですが、実もフタも無い人にしてはちょっと優しい見方というか、ありがちな見方すぎるような気がします。


企業が「契約は来年3月末までなのに、この年末で契約を打ち切る」事が出来るのは、契約書に「止むを得ない事情がある場合は、契約途中でも契約を解除できる」という補則があるからに決まってるんですね(たぶん)。だから断固戦える訳が無いのです。契約期間内に一方的に契約を解除されたという事で争う事が出来ないのです。それができれば99%負けない争いが出来るでしょう。
今の不況、会社の利益減少が「止むを得ない事情」には当たらないという事で争う事は出来るでしょうが、ちょっと無理ですよね。いやまあ断固戦い続ける事は出来るんでしょうけど支持されにくいですよね。


大企業はちゃんと自分に有利な契約書を作っています。たかだか労働者風情に付け込まれる様なものは作らない。どんな契約でもそうですが、立場が弱い側に有利な契約書などは無い訳です。そして弱い側に不利な事は小さい文字で後ろの方に書かれているのは当然ですね。
契約書なんてものは、強者が「お前は俺の都合のいいようにするんだぞ」って事を弱者に伝えた事を形にしているだけのものがほとんどですね。そもそも契約書そのものは強者側が作りますし。
契約書を読んでサインする側に立っている時点でもう先は見えている訳です。


サラ金のCMは確か、「ご利用は計画的に」などといった文言を入れなければいけない事になっていたと思いますが、派遣会社や製造請負業者などのCMには「雇用契約はしっかり読みましょう」的な事を入れる必要があるかもしれません。タバコのパッケージですら恐ろしい事が書いてあるのですから、雇用に関わる契約書には「労働者に不利な事が書かれている恐れがあります」くらいは表示するようにしてもいいかもしれません。